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古賀 VS 北 2010

 投稿者:資料管理請負人  投稿日:2014年 2月27日(木)02時12分51秒
編集済
  .

              古賀 VS 北  2010





「北君より」 2010/2/14

古賀君
無沙汰しています。「窓辺にて」もパスワードの関係でこの頃玄関払いの形で拝見してい
ません。またパスワードを見つけましたので、すぐにも覗いてみます。
ところで、古賀君、『海辺のカフカ』を読了しました。君に借りたのは何年前だろう。こ
こにきてやっと読み終えました。いつか何かの際に目にした『ふかふか』という村上春樹
のエッセーにさすがと心打たれることがありましたので、やっとこの長編も読む気になっ
たものです。大分刺激されて、読後僕もまた書く気になりました。だが彼にはない「宇宙
からの視点」でものしようと思います。僕の『海辺のカフカ』の読後感を添付しました。
お暇の折りに、気晴らしに読んでみてください。 では……
▼『海辺のカフカ』を読み終えた。
・隅々まで配慮の行き届いた工芸品とも思える完成された作品だ。
・構想力がすごい。幾つも突拍子もない出来事が起こる。現実ならまだしも、非現実と思
  えるものもその中には含まれるが、ばらばらと見えたそれら最後へかけて一つのものへ
  絞り込んでいく。
・知的、端正で軽妙な文体に品格がある。しかしその反面、文にいわゆる乗りがなく、文
  章が一文一文貼り付けられたみたいで、全体ドストエフスキーなどのアナログに対して
  デジタルという感じがする。ドストエフスキーの文体というのは、例えば、馬を走らせ
  るとする。「面白くなって、それ行けと馬の尻を叩く。それ行けそれ行けとあまりにも
  叩きすぎてしまいには馬の尻からは血が流れるほどだ。ところがふと戻りたくなって、
  手綱をさばいてくるりと方向を転換し、もと来た道を同じようにして馬の尻を叩いて行
  くのだった」たとえばこんな按配である。
・つとに知られているように、直喩に優れ、それが宝石のようにちりばめられている。そ
  の譬喩の箇所だけを読み直してうっとり味わったりするのが読書の一部となった。
・描写にぬかりがない。都会と田舎、山と海などの情景描写でも人物描写でもコントラス
  トで組み立て、それぞれが、だいたいにおいて、色、形、匂い、音、手触りを抜かすこ
  となく多面的に描かれている。
・言葉を遣うことへの配慮がある。文書体と会話体、諺、比喩、言葉の洒落、いろんな文
  体の採用、……。言葉遊びもしっかり視界に入っており、立派な文芸書と言える無い物
  ねだりは、高松を舞台とするのだから、そちらの方言をおもしろく取り入れてほしかっ
  た。
・芸術関係への案内が豊富。ベートーベン、ハイドン、フールニエのクラシック。コルト
  レーンなどのジャズ。文学に至っては、『源氏物語』『雨月物語』などの我が古典、デ
  ィッケンズ、イエイツ、その他外国文学からの引用、哲学のヘーゲル、ベルグソンも使
  う。他に彫刻や絵画にも一家言あり。諸事、国内外に及ぶ。高級感及び品性が醸成する
  所だし、教養という価値も与えている。
・願うらくは、我が国の民謡や浪花節、邦楽、尺八、三味線、また漢詩、漢籍なども登場
  させてほしかった。西洋の酒や食い物にはうるさかったが、我が味噌汁、御飯にも、例
  えばハナマルキの花鰹、ヒゲタの醤油、新潟のコシヒカリなど、ああ作れば美味い、い
  やこっちのほうがいいと、蘊蓄を傾けて欲しかった。第一、カフカ君、ホシノさんも御
  飯など和食はあまりとらず、パン食がほとんどだ。また、「入り口の石」として大事な
  ものなのに、石の描写が平凡。堆積岩、火山岩、変成岩に始まり、色も硬さも重さもま
  ちまちなのにだ。森の鳥の描写も精彩がない。こちらの分野に作者は多分明るくないの
  だと思ったりする。
・ジョニー・ウォーカーやカーネル・サンダーズが、商品のレッテルや看板から登場した
  には思わず吹き出した。ぼくら年配者には漫画チックだ。
・49章のうち、46、47章のほとんど最後まで「ばかばかしい」という印象を持ちながら読
  んだ。どうして母親と姉と交わらなければならなかったのか。倫理観からくる激情が伴
  うと思われるのに、事はあっさりと表層的に進む。感銘は受けず、作者のメッセージら
  しきものも得られなかった。
・カフカも15歳の少年にしては老成しており、初々しさがないと感じた。音楽のコードに
  ついては弱冠にしては驚くほどの正鵠を射るが、どうしてそんな知識を持つに至ったか
  の説明がない。性の交わりに関してもこの歳にしては老成しており、それならそれでい
  いが、納得する説明がない。
・ナカタさんなんか、面白いキャラクターだし、ほのぼのとしているけれども、なんだか
  な、と思えてしまう。ホシノくんもそうだ。生きているというより、ストーリーを展開
  するうえでの部品ではないかとの感じが強い。
・最後の生死の中間点リンボから主人公が蘇るくだりは印象的で、僕には一番いいシーン
  で、読んだ甲斐があったと思わせた。しかし帰還したところで主人公はもっと饒舌に改
  めて触れた存命の喜びを語ってもよかった。そう言えば、生を祝う、生きていることを
  喜ぶ(我を忘れる)描写がこの作品には少なく、人生はこんなもんじゃないと、当方に
  は大いに不満が湧いた。
・記憶喪失のナカタさんが佐伯さんに頼まれて、佐伯さんの全生涯の記録を消却する。ナ
  カタさんは佐伯さんに邂逅するためにストーリーのはじめから存在してきたようなもの
  で、何かここに作者の思い入れがあると思われるが、詮索する気にならない。
・作者は謎を解かない。?を読者に投げ与えるに留めている。それは印象的で、作品が心
  に残る技だ。(ベケットは作中で謎解きするなという意味のことを、師であるジョイス
  から教えられたと言っていた。)
・とうとう天体は出て来なかった。われわれの生が宇宙の一員であるという認識はすごく
  大事だと思うが、作者は若い人に伝えようとしていない。無い物ねだりをするとすれば、
  作者に「宇宙」からの視点を持ってもらいたい。作者は生死を見つめているが、人生の
  内側からのみ見ている。池田晶子のように宇宙から見よう。すると生死には「聖性」が
  宿る。人為の人の世と違って、自分の誕生と絶命は自分の力ではどうにもならないから
  だ。ここにいる我々は多分生きることの深奥所に行き着いているのだ。
・大部分、あっくりこっくり読む羽目になった。描写は詩的でぬかりなく丁寧だけれど、
  先を読みたいとはなかなか思わせられなかった。

北 君
仕事に忙しい中、感想有り難う。このような長い読後感を書いてくれる所を見ると、時間
的にも少し余裕が出来たようですね。
君の言う通り村上春樹はストーリーテラーとしては第一級の作家と思われます。確かに自
分探しと謎の解明という筋の展開の巧さで最後まで読ませますが、読者の生き様に対して
の意味合い・インパクトがないと僕も読んだときにそう思いました。これは今まで読んだ
村上春樹の小説全般に言えると思います。純文学と通俗小説との間の微妙な位置にあるよ
うな気がして、文学少年・少女に受けるのは判るような気がします。

追記:話はちがいますが、エラさんの作品の「BUTTERFLY  EFFECT」についての僕の感想
      を書きましたので、一読してみてください。そのうちまた「伊豆栄」の鰻でも食し
      ながら創作談義でもしましょう。この前は君の居た池之端から谷中の方へ抜け、ぐ
      るっと回って散歩してきました。様々な花が咲く季節、早く暖かくなると良いです
   ね。

「北君より」
古賀君
エラさんの゛Butterfly Effect゛*、そして古賀君の感想文拝見しました。
エラさんの詩はとても良い詩です。人里離れた所で、むしろ自然のただ中で一人の人が死
を迎える。人間は生き物の一部、さらに大自然の一部、そういう思いがひしひしと伝わっ
てきました。一読したとき僕はむしろ芭蕉の「古池やかはづ飛び込む水の音」を思いまし
た。(エラさんは、日本的感性だ!)蝶やセミや蜻蛉や蛇の行う生の営みが、そこに起こ
る、光、陰、風などなど、一旦事が起これば、次次と縁が縁を呼んで、息を呑むほど密や
かに行われている。その縁の中で一人の人が死を迎えた。素晴らしいじゃないですか。人
間の生の一面それも大事な大事な一面を的確についた構想だと思いました。
僕らみなそうだと思いますが、俳句を通して自然を見るなにがしかの目を持っている。そ
の目がエラさんの目と似通っている。小さなもの、微かなものに目をとめること、そして
人間は自然の一部に過ぎないことなどがそうです。しかし俳句の場合、季語に囚われてい
る面があって、エラさんのようにかほどに、想像逞しく、詳しく、詩情豊かに、自然をう
ち見ることは、かつてなかったように思います(少なくとも自分には)。そういうわけで、
この詩は衝撃的で、なにか「目から鱗が落ちる」趣もあり、自然を見る新しい目を与えて
もらったような思いもします(こんな詩を僕も書いてみようか)。
原文はゆったりとしたリズムがあり、それはとりもなおさず、大自然のリズムと感じさせ、
読み手も読みながらそのリズムに体を揺らし、その大自然の一部になっていることに「幸
せだなあ」と思う、言い換えると、生きていることをことほぐ趣となります。平易な優し
い言葉を使った一流の詩編だと脱帽しました。
古賀君は古賀君でまた別の感性ですね。Butterfly Effect という意味をおかげで初めて
知りました。なるほど小さなさざ波がとんでもないどんでん返しの椿事を引き起こしたの
かもしれませんね。面白い。短い Butterfly Effect という言葉から、3頁にもわたる文
をものすることができるなんて、相変わらずの筆力と感服しました。
それにしてもわれわれの受験英語では伺うことのない珍しい単語が、さすが出てきました
ね。Blistering とか letup とか zephyr とか slither とかcattail とか、20語ほど辞
書を引き覚えさせてもらいました。エラさんには、今度はお返しに、数々の大和言葉を教
えてやりましょう(うしろやすし、かたほなり、らうあり、らうたし、むくつけし、いは
けなし、などなど)。目を白黒させるかな?もっとも彼女のことだから、この程度のこと
は先刻ご承知か。 では、では                    *同人α21号




「北君より」 2010/3/6
古賀君
由子さんの『天使ごっこ・悪魔ごっこ(2)』読みました。この(2)でもって俄然面白
くなりました。ピエロシリーズ(前書き)のピエロもそうですし、ここの天使君もそうで
すが、いい感じです。ピエロは、由子さん語るべきものをもっているなあという感じです
し、天使君も物語の展開がうまくいくに違いないと思わせます。前号の(1)とこの(2)
の文章スタイルがあまりにも違うのは、全体の中でどう収まるのだろう。成功するために
言いたいことは、今のところ2,3ありますが、このまま先ずはずんずん書き進め、しま
いまでもっていくのを見守っていたいと思います。先が楽しみです。




「北君からのメール」  2010/5/10
古賀君
締め切り間近でやっと原稿が整いましたので添付します。今回は趣向を変えて『人の像を
した美しい青い地球』を出します。これも四十年来やっているものですが、発表するのは
三十年ぶりです。同人誌にどれだけスペースがあるかわかりません。余裕があれば、全部
のっけて下さい(神野佐嘉江などダブルところはこの際はもちろん削除)。余裕がなけれ
ば、前半だけか、後半の〔ある日〕だけにしてください。任せます。
「てふの夢」(1頁分)はほぼ書き下ろしていますが、もう少し手を入れたいと思います。
こちらは日にちの余裕があるようなことを古賀君が言っていたので、二三日先に添付する
ことにします。では、よろしく。
なお、縦書きは、小柳さんを煩わせるようなことを古賀君は言っていたけど、どうなりま
した。作業が面倒なようなら、また横書きにしますか。




「*参拾壱番 天の川を飲んだを読んで」    2010/5/10

◆時々作者はまんこやまらなどといった私の小さい頃の隠微さや後ろめたさな
 どを感じていた心の襞をつつくような、ドキッとする言葉を潜ませる。人間
 の潜在意識をくすぐり、もう一度その微妙な感覚をあえて思い出させるため
 なのか、それが人間の多様さをあぶり出すためなのか私には解らない。
◆すだく、紙垂(しで)などの言葉は正確には知らなかった。
 すだくは多くの虫がいっせいに鳴く声を時雨の音になぞらえていう)語と
 か・・・。なんだか知らずにそれらしい意味とは感じていたが今はっきり理
 解できた。なかなかいい言葉なのでいつか使ってみよう。
◆こんなにおもしろい言葉がつくれるのか。シニフィアン(signifiant)とシ
 ニフィエ(signifié)の逆転するおもしろさ。
〈合いの子〉と〈あの恋〉!】。〈誘う〉〈嘘さ〉。〈カード〉〈どーか〉
〈稼働〉して。 〈歯科〉の〈菓子〉。〈皺(しわ)い〉〈鰯(いわし)〉。〈ぶよ
 つく〉〈物欲〉。〈たかる〉〈カルタ〉。
◆【浮気】【人菜(ひとな)】【地獄の節分】【地獄の節分】ごみ退治】変換は
 曲者(くせもの)である。変 換 は ド キ ッ と さ せ る 「 ご み 胎 児 」
 などの不思議な文章に、今までの価値観の崩壊を生じ、これは茂木健一郎の
 提唱する、「アハ体験」なのか。
◆「人のやっとらんことば(を)やりたか。わがままば押し通してきたと。勲
 は生き生きと生きてきた」というように、作中島義道「人生を半分降り」と
 同じような生き様に見えるが、作者は単に世間から逃避するのではなく、む
 しろもっと宇宙的視点で新羅万障を観察し、もっと純粋に真理を求めるとい
 う姿勢に、中島とちがった人間愛が感じられる。
                           * 同人α22号



「*「鈍色の空」合評のお礼-2」  2010/6/26

神野佐嘉江さんへ
◇「著者のポートレートとコメント集」を見たよ。近影かと思ったら数十年前
 のだという。驚いたね。古賀君は昔も今もちっとも変わっていない。ただ、
 ジーンズの前の辺りの紺が濡れ色だね。するとこれはおもらしか。それなら
 近影と思えなくもない(笑)。
◆写真については説明が不十分で誤解を招いたようです。これは昨年の初夏に
 山形旅行で「静かさや 岩にしみいる 蝉の声」を読んだ芭蕉ゆかりの山寺
 や、学生時代にスキーで行った蔵王に40年振りに訪れたときの写真です。こ
 のように文章とは書いている本人はすべて判っているので、ついつい十分説
 明し切れていないで間違った解釈を誘うことに気づかない・・・。読者に自
 分の意図することを正確に伝えるという事はなんと難しい事でしょう。
◆「ゆき」の中の「ゆきこ」との道「ゆき」は唯一次郎の女性にたいする微妙
 な心の動きを詩情として感じていただき非常にうれしかった。その1から最
 終回までを通じてこれが書きたかったといってもいいでしょう。「じろうさ
 ん、じれったい」といみじくも長岡さんが書いたように、遠くばかり見てい
 る次郎の女性にたいする晩成の性格を表し、内省としての記述はしませんで
 したが揺れ動く若い次郎の心情が表現出来ればいいと思いました。
◆北君、是非一度忙しい中に一時間半のエアーポケットを探し出して、その1
 から最終回まで通して最初から読んでみてください。でも無理しないでいい
 です・・・。                                 *同人α23号




「北君からのメール」 2010/8/14
古賀君
今日ごろは多分河口湖で消夏中?うらやましい。僕は忙しくてなかなか伺えません。とこ
ろで、「むげん」のゲラ誌が届きました。中身はこれからだけど、表紙がすこぶるいいね。
夢想がすぐれ、絵が生きている。まず表紙は一流誌にまけないね。

北 君
忙しそうでなによりすね。小生、珍しく仕事を抱えずに山荘隠りでのんびりしています。
表紙絵は今年の始め小柳さんの息子さんの、芸大の卒業制作発表会に見に行った時に見つ
けた彼の習作で、私の気に入ったものです。今回のSF的なテーマに合っていたので小柳
さんにこれを使うように勧めたもので、不思議な雰囲気がいいでしょう。昔見た「海底2
万哩」という映画に出てくる潜水艦「ノーチラス号」を思い出しました。今回も100ペ
ージを越えました。皆さんの制作意欲はますます盛んで、当分安心しています。次の世代
を担う優秀な若い会員を少人数募集しようかと話し合っています。校正は余り無理しなく
てもいいですよ。仕事に励んでください。24号の発行は21日か22日にしようかと思
っています。時間がとれれば出かけて来てください。




「北君より」 2010/8/18
古賀君
盆休みはいかがでしたか。当方はこのところ3,4週続けて土日がなく、働きずくめ。5
本あった仕事は減りましたがそれでもまだ3本あります。塾の他に、テープ起こし、本に
するという原稿の手入れなどが続きます。
ところで本日朱を入れた「α」を送りました。明水曜日午前着の指定です。さすが全部に
手が回らず、古賀君と万里さん一作品ずつ手を入れました。小柳さんのもやり始めました
が、大丈夫赤字を受け付けず(しっかりできていて)、原稿が長いこともあって、今回の
校正を失敬しました。みんなのを集めて大変でしょうが、よろしく。なお、書き込んだ赤
字が乱れている感がありますが、お許しください。
なお、編集後記を僕に所望されていましたね。以下を原稿としてください。
「自分が無限を正面に据えたのは、五十代の半ば。もう少し若い頃に知っていればなあ、
という残念無念の感じがつきまといます。無限は現代数学のじつにバックボーンであり、
それも百年余も前からそうであるという。こんなことも知らなかったとはとこれまた残念
無念。さらに、南無阿弥陀仏の「阿弥陀」が、原語で無限の意味という。西洋がこの頃展
開するようになった無限を、東洋は、二千年余も前から世界理解の柱としていた。こんな
ことも知らなかったとは残念無念。僕にとって無限は3つも無念さのつきまとう概念であ
り世界観です。  神野佐嘉江」
なお、ここで思い出したけど、今号の「編集後記」は活字に大小があり、ポイント数がそ
ろっていなかったように思います。点検がたよろしく。       以上、北




「北君より」  2010/11/1

古賀君
遅くなりました。原稿を送ります。当方の仕事のことですが、今朝一本納品した(校正)
かと思うと、その場でまた次のを渡されました。ゆっくりしている暇がないのですが、今
日のこの継ぎ目に宿題を済ましておかないと古賀君に叱られると思って急遽作業しまし
た。そういうわけで部屋中ひっくり返したあっちの資料こっちの資料がごっちゃになって
いて、『α』の最新号も探し当てられません。前号までと重複はしないと思いますが、も
しそうでしたら、やりなおしますので、お知らせ下さい。今日も午後からばたばたと永田
町の国会図書館へ行きましたが、仕事終えたらやっぱり仕事の注文主へ図書館で得た新資
料を見せながら緊急報告することが先になって、古賀君の所へ足がのばせませんでした。
忙しい、忙しい、ごめん、ごめん。北




「北君へ」 2010/11/2
原稿確かに受け取りましした。ありがとう。早速今回のと前回、前前回の文を照合してみ
ましたが、重複していませんでしたのでこの原稿を載せましょう。
仕事が忙しくてけっこうですね。小生の今はすこし仕事量が減っていて、少々心配になり
ます。しかし長いスパンで見るとなんとか帳尻も合うことでしょう。
話は変わって、「万華鏡」の表紙を飾っている荘島君の「のうぜんかずら」という題の水
彩画はなかなかいいですね。淡い伽羅色とあまり明細に書着込まなくてぼかしたところが
なんとも柔らかでいいと思いました。二郎君も腕を上げたなという印象です。



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古賀 VS 北 2009

 投稿者:資料管理請負人  投稿日:2014年 2月26日(水)20時12分58秒
編集済
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             古賀 VS 北  2009





「北君からのメール」 2009/1/29

古賀君
 面白い論文が目に付きましたので紹介します。村上和雄と言えば、こないだプレゼント
した『コスモス』を推薦していた、筑波大学の先生ですが、関心を持っていたら、このた
び産経新聞上でその論文を見つけました。内容に、「お陰様」「有り難い」に触れ、すぐ
れたものとして大事にしようという箇所があったので、折から仏教の「縁」を研究してい
て、ちょうど同じことを考えていた僕としては、興味を持った次第。論文を添付しますの
で、短いし、読んでみて下さい。Ⅰは今回に関する物。Ⅱはその『コスモス』の推薦文で
す。世界観はもうカオスよりコスモスのほうが求められているかも知れない。なお、論文
など記事は、ネットの「産経ニュース」からコピー自在です。 北

≪五井平和賞受賞に寄せ≫
 マイクロソフト社の創設者であり、ソフトウエア界における技術革新をリードしてきた
ビル・ゲイツ氏が、53歳という若さで経営の第一線を退き、「ビルとメリンダ(夫人の
名前)ゲイツ財団」の活動に主軸を移した。当財団は、個人資産のほとんどすべてにあた
る5兆円を投じて、2000年に設立された世界最大規模の慈善財団である。
 2008年11月、五井平和賞(1999年に五井平和財団が創設)の授賞式と受賞記
念講演のために来日したゲイツ氏は、財団の目的や活動について次のように語った。
 2007年には1億3000万人の子供が誕生したが、そのうち1000万人が亡くな
っている。そのほとんどは、世界の貧しい国の恵まれない子供たちだ。
 この子供たちも、恵まれた国の子供たちも「すべての命は平等の価値を持つ」という根
本理念に基づいて財団は設立された。
 そして、財団の目標は、子供の死亡をゼロにすることである。そのカギを握るのはイノ
ベーションであり、新しい方法で病気の診断、治療、予防を行い、人々の命を救うことで
ある。
 そのために、ゲイツ財団は「大いなる挑戦と探求」という推進事業を始めている。その
中では、いまだ検証されていないが大変魅力的な理論に賭けようとしている。
 ゲイツ財団は政府、NGO(非政府組織)など多くのパートナーと協力しながら様々な
問題解決に向けて共に働いている。
 例えば、2000年にエイズ、結核、マラリア撲滅のためのグローバルファンド(基金)
の創設に寄与した。このファンドは、世界の保健医療のための資金を供給する上で画期的
なイノベーションであり、すでにマラリア治療における世界最大の資金源となっている。

 ≪「イノベーション」とは≫
 さらに、最も貧しい人々を助けるために、大きな成功を収めた人々や企業に、専門知識
や資源を提供してもらうよう働きかけている。健全なる経済や平等な世界を築くための唯
一の長期戦略は、より多くの相互協力とイノベーションの組み合わせであり、それこそ、
平和への道である。それぞれが、それぞれの役割を果たしたならば、世界はどんどん良く
なっていく、と記念講演を締めくくった。
 ゲイツ氏の講演やその後のトークセッションを聞き強く感じたことは、一見相反するよ
うに見えるITビジネスと慈善事業を、明確なビジョンと希望を持ち、しかも楽しみなが
らやっているということである。その根底には「他を助けることは、人間の本性だからだ」
という哲学がある。
 そして、慈善事業の成功のために、政府高官をはじめ貧しい多くの人々と直接会い、世
界各地を駆け回っている。今回の来日も、ゲイツ氏は家族と共に自家用ジェット機で来て、
授賞式などを済ませた後、日本で一泊もせずに帰国している。

 ≪21世紀への大きな夢を≫
 世界が大不況に入ったこれからの日本の役割について考えてみた。
日本は世界第二の経済大国であり、2008年には4人のノーベル賞受賞者を出せるよう
になった科学や技術の底力をもっている。あと10年もたつと、希望すれば自分のすべて
の遺伝子情報が約10万円くらいで数分のうちにわかる時代が来るのも夢ではない。
 しかし、研究や技術の進歩よりはるかにすごいことがある。それは、万巻の書物に匹敵
する遺伝情報を極微の空間に書き込み、1分1秒の休みもなく、正確に解読している大自
然の不思議である。
 この大自然の偉大な働き(サムシング・グレート)に感謝して、日本人は古来より「お
陰様」「有り難い」「もったいない」「いただきます」という言葉で表現してきた。
これらの言葉は、外国語では簡単な単語に翻訳することは不可能である。
 このように、大自然の恵みを実感し、それに対して感謝を捧(ささ)げてきた日本人が、
経済力と科学技術力を、いま手にしている。
 日本人自身がまず、金や物などに重きを置く現在の価値観を見直し、目に見えないもの、
心、命、魂、サムシング・グレートなどに対する価値観を取り戻すことが必要である。そ
れには、そのための教育が大切である。
 世界で困っている人、恵まれない人に自分のできる範囲で手をさしのべようではないか。
他の人々に役立つ喜びは、人間の本性に含まれており、心躍る経験である。
 それができれば、日本のみならず世界を覆っている不安や閉塞(へいそく)状況を打破
する突破口がひらく。そして、21世紀は日本の出番が来ると思い、そのようにしたいも
のである。(むらかみ かずお)

【正論】ノーベル賞と「進化」の不思議 筑波大学名誉教授・村上和雄 (1/3ページ)
2008.10.29 03:09
このニュースのトピックス:ノーベル賞
「惑星的な意識」と人類
 今年のノーベル賞は日本で育った4人の研究者が受賞する初めての快挙となった。暗い
ニュースの多い中で、日本人に明るい光を与えてくれた。特に物理学賞は、宇宙の成り立
ちに根拠を与えた南部陽一郎、小林誠、益川敏英の3氏が独占した。
 そして、宇宙の成り立ちやその進化は、まだまだ多くの謎に満ちていることを改めて知
らされた。宇宙や、そこから生まれた生命の誕生についても、まだその全貌(ぜんぼう)
はほとんど解明されていない。これらの謎を解き明かしたいという思いを、人類は永遠に
抱き続けるであろう。
 これらのテーマに一つの方向を示す『CosMos コスモス』という本に最近であっ
た。著者の1人、アーヴィン・ラズロ博士はブダぺストクラブの創始者で、現在、総裁を
務めている。このクラブには7人のノーベル平和賞受賞者を始め著名な芸術家、学者、ビ
ジネスマンら世界の賢人が含まれている。
 クラブは1996年、「惑星的意識」に関する宣言を発表した。惑星的意識とは、人類
はすべて本質的には同じであり、互いに相手に依存していることを知り、かつ感じること
である。この意識に基づき、すべての人が行動することが、地球という惑星で人類が生存
していくための基本的な緊急課題であるとする。
 ラズロ博士は2002年、日本の西園寺昌美氏と『あなたは世界を変えられる』を刊行
した。この「世界を変える」という思想が、06年の前作『カオス・ポイント』で「20
12年くらいまでに人類の意識が変わらない限り、人類は危ない」という警告に結びつき、
それを受けて今回の作品が生まれたのである。
 日本は世界第二の経済大国であり、2008年には4人のノーベル賞受賞者を出せるよ
うになった科学や技術の底力をもっている。あと10年もたつと、希望すれば自分のすべ
ての遺伝子情報が約10万円くらいで数分のうちにわかる時代が来るのも夢ではない。
『コスモス』が警告する
 『コスモス』では、宇宙に存在するすべてのもの(太陽、月、星、地球、生物、分子、
原子、量子…)はお互いにつながっており、しかも宇宙には、進化するための一貫性が、
あまねく存在すると説いている。特に私が興味をもったのは、宇宙の始まりは、極端に秩
序のとれた状態であったというくだりだ。
 アルベルト・アインシュタインも、宇宙を包括的な全体と見なし、宇宙の中には秩序や
見事な調和があり、それを「宇宙精神」と呼んだ。それは創造的で、あまねく行きわたる
性質があると説く。
 『コスモス』は、宇宙精神や宇宙の原理について詳しく語る。宇宙と私たちの世界は空
間、時間、物質、エネルギーを超えて結ばれている。そのようなすべてのものを包み込ん
だものが、ホール・ワールド(全体世界)であると結論づけるが、古代哲学から現在の最
先端の科学的研究までの包括的知識に基づいて論じられるから説得力がある。
 そして、国連の報告などに基づき、温暖化、資源の略奪、病気と環境汚染、土壌浸食な
どにより、現在の地球で史上6回目の大きな生物圏の絶滅期が始まりだしていると警告す
るのである。
 しかし一方、このような待ったなしの危機的状況を回避するため、草の根レベルで、人
間の意識の変革と、それに基づく組織づくりと行動とが始まっていることを、最新のデー
タに基づいて論じる。そして最後に、人類と世界を、これまで達成されたことがない高い
レベルまで進化させる宇宙的使命が私たちにはあると結んでいる。
「偉大なもの」と遺伝子
 生物の細胞核中の極微の空間に、万巻の書物に匹敵する遺伝子情報を書き込み、一刻の
休みもなく働かせている大自然の素晴らしさを、私はサムシング・グレート(偉大なるも
の)と表現してきた。
 地球上のすべての生き物は、命の元であるサムシング・グレートにつながり、お互いに
協力しあって、地球生命体を構成している。それにもかかわらず人類界では、民族、人種、
国家、宗教宗派までもが果てしない争いを繰り返す。今こそ、人類を含めたすべての命が
つながっていることを自覚して生きたい。
 ヒトには数百種類もの働きの異なる細胞が、それぞれ独自の役割を演じながら他の細胞
を助け、臓器の働きを支えている。臓器は、それぞれ独自の働きを演じながら、個体を生
かしている。このような見事な協力とハーモニーを演出しているのは、自律神経だといわ
れている。
 その自律神経を動かしているものは何か、いまだ解明されていないが、この見事なハー
モニーと助け合いがデタラメに起こるわけがない。それを『コスモス』のいう「進化する
ための一貫性」と考えてもいいのではないか。その情報は、ヒトの遺伝子染色体(ゲノム)
の中に書き込まれていると私は考える。それはまさに、「利他的な遺伝子(群)」と名付
けてもよいものである。(むらかみ かずお)




「北君からのメール」 2009/2/4

古賀君
 お待たせしました。αの原稿を添付します。前回とフォーマットは同じにしましたので、
よろしく。校正の仕事に明け暮れていまして、遅くなってしまいました。済みません。




「北君へのメール」 2009/2/6

 α18 号の原稿確かに受け取りました。今回も10人以上の投稿になりそうです。小生の
「沈みゆく家」はますますシリアスになります。20号までに終わるよていで組み立てて
います。先日小柳さんから今回の「肥と筑」は「古賀さんと北さんだけの興味を引きそう
な、意識に関する(他の人には「なんじゃコリャ」となること請け合いの)ものだという
メールが来ました。楽しみにしましょう。




「北君来訪」 2009/3/21

 AM11:00約束通り北君が事務所にやって来た。彼はいろいろの本をリュックサック
から取りだして、その中から私の読んでいないものを貸してくれた。
「言葉とは何か」・丸山圭三郎・夏目書房
「歳時記・句歌」・山本健吉・新潮社
 数十年前の日記にもう一度今の観点に立った批評を加筆した作品を前もって見せてくれ
た。その作品について話し合う。同人αに投稿する方法も検討した。
それから、田村さんや北島君たちと昼食をとろうという話になって連絡をとる。二人で丁
度六本木の国立美術館へ日本美術会主催のアンダパンダン展を見に行くところだというこ
とで、そこで我々と落ち合うことにする。六本木も40年前に勤めていた会社があって、
よく昼食や飲み会などで歩いたものだが、防衛庁跡地にミッドタウンというの大きなビル
が建ち、すっかり変わってしまった。展覧会を見た後、ホールの喫茶コーナーで談笑。そ
れぞれが自己顕示欲の少ない友人達だから、会話も一方的ではなく4分の1ずつ話すから、
ゆったりした気持ちよい時間が保てた。4時前に地下鉄でそれぞれ別れ、れ、帰宅の途に
ついた。

古賀君
 今日は久しぶり話も弾んだね。身障者の素晴らしいアーティストがいることを紹介した
けど、その属している工房を思い出しました。「アトリエ インカーブ」と言います。ネ
ットしてみてください。今「話が弾む」と言ったけど、そう言えば、これは初代お母さん
の常套語でしたっけね。 では、北。




「北君へのメール」 2009/3/23

 紹介してくれた「アトリエインカーブ」のホームページを見ました。それによると、
大阪市平野区にある 知的障害者のアートセンスに注目したデザイナー達と 知的障害をも
つアーティストとのコラボレーションにより オリジナル・プロダクトを制作し世界に発
信する工房で、社会福祉法人が運営する 施設(収益は全てアーティストに 還元される)
でありました。
 実際の作品は多く見ることは出来ませんでしたが、健常者にない何か異次元の目による
作品に見えて新鮮でした。我々がまだ見たこともない世界がありそうで、実に魅惑的であ
ります。そう言う面からすると、分裂病者による思考の異常さなどにも、常人の世界とは
違う論理がありそうで、そこもまた普通の見え方しか出来ない我々に衝撃を与えてくれそ
うで興味が大いにあります。
時々はまた時間を見つけてで掛けて来てください。




「北君からのメール」 2009/5/1

古賀君
 御無沙汰しています。やっと時間ができました。お待たせしていたα原稿を送ります。
例によって例のものです。例のようにあしらってください。僕のは皆の一番最後でけっこ
うです。また合評は今回も遠慮します。よろしく。「窓辺にて」は毎日寝る前にちらと拝
見しています。 北

北君へ
 α第19号の原稿確かに受け取りました。ありがとう。
今日病院に行ってかすみ目をなんとかしてよといったら、やはり網膜症が進まないかもう
一度様子をみて、手術を考えましょうと医者は言いました。その結論は 6月末になると
思います。今日診察にいって視力検査の表を見たら結構見えるが不思議でした。左が0.7
右が0.3らしいのですから、世の中にはもっともっとめの不自由な人も沢山いるようで、
医者の対応をみていると私はまだ良い方なのかなと思いました。もう少し我慢してみるつ
もりです。
それから明日5月2日から山荘にこもり、帰ってくるのは7日になります。暇ができたら
電話してみてください。




「北君からのメール」 2009/5/6

古賀君、
 河口湖の方へ連休中に電話しよう、御機嫌お伺いしようと思っていましたが、先の土曜
から息子一家が逗留していて塞がり、今し方やって引き上げてくれましたので、すぐにも
電話しようと貴君の携帯番号をあちこち心当たりを探しましたが、あいにく見つからない。
この場を借りて御挨拶申し上げます。
 そちらは天気などいかがでした。初夏の気候などいかがでしたか。また草花入りのブロ
グなどをお見せ下さい。
 それからアトリエインカーブの件。そのアーティストの作品は僕もネットで見たのでど
こかに必ず大量にあるはず。そのうち探してお知らせします。     では、また 北

北 君
メールありがとう。家族の集まりが一番たいせつです。お孫さんはさぞ可愛いことと推察
します。この連休の前半はいい天気でしたが、昨日から止むことなく雨が降り続いていま
す。うちの息子はこの山荘に全く興味を示しません。丁度数十年昔、両親の郷里の家での
田園生活に興味を示さなかった小生ど同じ心境だと苦笑しています。また、小生の仕事の
景気がよくなれば是非アトリエインカーブの画集を求めたいと思っています。
ここでは仕事を2つ、イマジンさんの合評、エラさんの作品の翻訳と合評などを着実にこ
なしました。おかげで恵まれた自然の環境にもかかわらず、歩行距離 3000歩という数値
で、運動不足になりました。本郷に帰ったらせっせと一日6000歩目指して励みましょう。
  ではまた 古賀

写真は「猫のダヤン館」の前で





「北君に会う」 2009/6/15

 昨日11時30分頃から神田明神のソバを食べに細君と散歩に出かけた。休みだったので
お茶の水駅近くのリンガーハットのちゃんぽんを食べる。「これは本場長崎のちゃんぽん
麺とは少々違う」などとケチをつけながら、それでも結構満足していた。ついでに丸善に
よって、「もっとすごい!!このミステリーがすごい!」と帯に書いてある派手な宣伝文
句の「生ける屍の死」・山口雅也の本を購入。小さい活字が見えないから小難しい本は読
むのが辛いが、この程度の娯楽小説だったら根気も続くだろうと思った。
 午前中に井上君の携帯電話を借りた北君から電話があった。中学の同窓会が銀座であり
午後4時頃終わるから会いましょうと言うことになり、借りていた彼の書き物を抱えて細
君と約束の三越の前で会う。「うまい鮨勘」でビールを飲みながら歓談する。「アーラヤ
識」や「宇宙」の話をする。是非インターネットでスバル望遠鏡の宇宙写真を見てご覧、
何だか頭が変になり「生きる」ということの不思議さに思いを馳せるからと薦められる。
そのあと三愛のドトールコーヒを飲んで6時頃別れる。荘島君が体の具合が悪くて同窓会
に来ていなかったと聴き、山形旅行の時香月君が言っていた「彼は入院している」という
情報が本当だろうか 。ちょっと気になる話である。

写真はすばる望遠鏡で見た Arp220





「北君からのメール」 2009/9/19
     * 『シリスー゙・歪んだ風景-沈みゆく家 第七回(最終回)』同人α20号 2009/3
 古賀君、遅くなりました。*貴稿(最終回)を拝読しました。以下、感想を綴ります。
①音楽(ブラームス)、小説(サガン)、詩(島崎藤村)にわたる書作品が紹介されてい
 て、文が柔らかい。(僕はこういけるだろうか?)
②長周期地震動に関する建築がらみの蘊蓄が披露されて、文に知性=格調が生まれた。
③大金の借金で追われているに至っては読むほどにさっと緊張が走った。(小説としてい
 いではないですか。)
④ホームレス、タクシーの運転手など、下々の生活や人生に作者の目線が下りており、文
 に厚みが増した。(ここでも、「僕はこういけるだろうか」と思った。)
④マンションの廃墟の様が身につまされるようですさまじい。(小説としていい。)
⑤クマザサの描写はすこぶる詩的である。(文章がいい)
⑥動的平衡を思想の中に据え、「生きる」こと自体への変わらぬ作者の関心が真っ当な文
 学たらしめている。(純文学の確信をつかんでいる)
⑦お父さんの「もういい」が締めくくりに効いている。
 古賀君はこれまで、思想・小説などを始め、いろんなジャンルの書物を数多く読み、芸
 術と呼ばれるものに見聞と経験を深めてきた。それが全部ここに生きていることを実感
 しました。良い感じの読後感でした。
 和子も読ませてもらったけど(僕より先に)、「静かで落ち着いている文章」「とてもい
 い」「まとめて本にすればいい」と褒めちぎっていました。

 北 君への返事
 どうも今朝の電話で感想を催促したようで申し訳ない。忙しい中丁寧に読んでもらった
うえ、詳しく評までいただきありがたく感謝します。また一層意欲がわき出るようです。
そのうち伊豆栄のウナギを食べにi行きましょう。




「北君からのメール」 2009/11/7

古賀君
 *「目の再生工場からの帰還」を読みました。      *斜光 15号掲載
文章は整理されて精彩に富み、状況は余すところなく活写されていました。この記録、作
家の文章修行として立派なものです。文章をよくする日頃の鍛錬のたまものでしょう。こ
の長文、癒えたばかりの目もさぞ疲れた? いやあ、いいものを読ませていただいた。
             北

北 君
 「目の再生工場からの帰還」をほめていただいて、ありがとう。
このことを書こうと思いついたのは、白内障の手術について、経験者は「実に簡単だから
心配することはない」などと言うだけで、詳しい状況は誰も説明してくれなかったからで
す。
 何事も特別な出来事は、その気になれば冷静な観察で楽しむことができますね。おかげ
で全く自分の不遇を嘆くという暗い気持ちにはなりませんでした。いろいろの場面でもっ
と目を開いて詳しく状況を見つめれば興味のある事象がそこいらにいっぱい転がっている
と思われます。これからもカッと目を開いて世の中の不条理や真実をえぐりだしていきた
いと思っていますのでご指導よろしく・・・。




「北くんより」 2009/11/17

北君よりおすすめの思想家
池田 晶子(いけだ あきこ、1960年8月21日 - 2007年2月23日)は、日本の哲学者、
文筆家。東京都出身。 ... 大学時代、哲学者木田元に師事し、アルバイトとして雑誌『JJ』
の読者モデルを務める。埴谷雄隆、小林秀雄などに傾倒したという。
 今年になってまだ寒ころお茶の水の丸善に池田晶子著の「14歳からの哲学 考えるための
教科書」を買いにいったが、探せなかったので別の本を購入したことを思い出した。




「万理さん、北君より」 2009/12/2

 今日も引き続く「躁」状態で、いろいろやってしまいました。
少し疲れました。料理 洗濯 買い物 銀行 図書館 隙間に「言の輪」。
アルファー画面上の機能につき、細かなリクエストにお答えしていただきありがとうござ
いました。メールで説明した箇所2.3.は同じ機能だったかもしれません。(返送に関して
は別なイメージがありましたが)

 明日のお誘いはやめにしておきます。伸び伸びになっていた散髪、いやいや美容院に久
々に行く予定でした。お会いしたい誘惑を振り払い、これを敢行します。赤松さんも、O氏
もまだまだ元気、今日明日会わなくてこれから先いつでも会える!!
ちょと疲れ気味の万理より

古賀君
 遅くなりました。「鈍色の空─その1」拝見しました。読後感以下の通り。
1 言葉がさすがにこなれている。
2 こなれた大和言葉の響きからか、やや古風さが感じられる。大正・昭和初期の雰囲気
  あり。
3 猥雑な人間たちがうごめくところが面白い。
4 移ろいゆくばかりで、終わりのない生というものの一面を読者は味わう。
5 満たされない心がいつか満たされることがあるか、次を読みたい気にさせる。
6 同じ仕掛けで回を重ねれば、描かれる人生はいよいよ謎めいてき、人生が「深いもの」
  と読者には見えてくるかも。先が楽しみです。             以上   北

北 君
 どうも昨日は忙しいのに批評を催促したようで申し訳ない。今度の文のようにあまり理
に聡くない、自然な作品もまたいいのかと思いました。その3くらいまで、廻りの去りゆ
く人達、特に女性を通して次郎の満たされない心情を書いてみたいと思います。




「北君より」 2009/12/7

 北君から写真のお礼の電話あり。じつは小柳氏より以前教わっていたにも関わらず練習
していなかったからその方法を失念していた。一太郎の改ページ機能について、及び私が
興味ある問題について話していたことに関する本を、北君に教えてもらう。
改ページ機能:ctrl+y
追悼池田晶子にささぐ:ある統合失調症の手記




「北君へ」 2009/12/14

 池田晶子の「14歳からの哲学」を読み終えました。現実は今の意識の一瞬にしかなく、
過去や未来にはない。存在そのものが奇跡などの論をみるとフッサール現象学の流れをく
む、「存在と時間」のハイデッガー、「実存主義」のサルトルなどの論が展開されている
ようです。時間というものは、本来流れるものでは無い。過去から未来へ流れるものでは
く、ただ「今」があるだけだ。「今」しか無いのだから、今やりたいことをやろう、やる
ことができる。
 〈在る〉ことの不思議 古東 哲明 (著) などを読んだことが、最初は全く理解できな
かった難しい哲学の本の内容が少しづつ、理解できるような気がします。これから池田晶
子の「暮らしの哲学」を読み始めます。最初の1ページを読んでみると、花の美しさや、
別れの辛さを思う心「クオリア」の問題を考える内容ではないかと思われます。「クオリ
ア」は茂木健一郎の本でも取り扱っていましたが、現象学の延長にあるようです。
 目が悪かったこの1年間は本を読むのがつらくて、ほとんど根気も失せていましたが、
今は努力すればなんとか読み続けることが出来るようになりました。いままで休んでいた
分を取り戻さなくてはと思っています。月刊誌をなにに決めるかはまだ思案中です。青土
社の「現代思想」、芸「ユリイカ」は特集にかたよっていて、しかもサブカルチャーが多
く、余り読みたいとは思いませんでした。昨日は岩波書店の「思想」を試しに買ってきて
読み出しました。

7

 

古賀 VS 北

 投稿者:管理者17  投稿日:2014年 2月26日(水)02時29分9秒
編集済
  .

             古賀 vs.北  2008





「北君より」 2008/3/9

御無沙汰しています。コンピュータが直りましたので、さっそく「α」の原稿を送ります。
これ、Mちゃんが「作り置きがあるのなら早めに送ってほしい」との言に応じたもので
す。「α」二回分の量です。「α」の合評も今日まず武藤君のを入れました。
赤松次郎、窓辺にても覗きました。刻々と変わる山の姿が書いてありまし。この調子で続
けてほしいです。
体の具合はどうですか。僕の方は胃の具合がちょっとわるかったので、この木曜に胃カメ
ラを飲むことになりました。




「北君からのメール」 2008/4/3

 塾ではずっと受験生を抱えていたので、家でも授業の下調べや教材作りなどで時間が潰
れ、そのうちには校正も入ってくるなど、お母さんの日記の入力になかなかかかれません
でした。前回提出したのから、ずいぶん時間がたち、お待たせして申し訳ありませんでし
た。
(受験が終わって)二月三月は塾も暇でしたが、四月になって新年度が回り始めて忙しく
なり、今日も先ほど戻ったところです。
 日曜日の案内拝見しました。古賀君には会いたいし、東京駅の地下の弁当というのも、
目を付けていたもので、心引かれます。ただ、校正が入るのか入らないのか、金曜日の夜
わかりますので、それを待ちたいと思います。
パーティの写真に写っていた男性、納得しました。有り難う。
 「赤松次郎の日記」に関して。夢の記述は僕も前にやったことありますが、「夢の支離
滅裂な内容に惑わされるが、結局、内容ではなく、そのとき持った気持ち面、恐いとか、
嬉しいとか、悲しいとか、それが真実を伝えているのだ」、と結論づけたと記憶していま
す。いかがですか。    では、また。




「観桜会」 2008/4/7

◆観桜会:出席者、小島さん、牧瀬さん、田村さん、本告君、北君、秋月君、土屋君の8
 名。微風、温暖、晴天、江戸城大手門より入り天守閣を巡って北桔門から出て北の丸公
 園へ行く。しばし食べかつ飲み歓談する。染井吉野も多少まだがんばって花を着けてい
 た。しだれ桜のピンクの花がいま盛りである。そのほか蒲公英(たんぽぽ)、連翹(れん
 ぎょう)、山吹などの黄色い花が春には多いと感じる。田安門を出て神保町へ。途中の
 古本屋前で北君とわかれ、その他の連中は駿河台下のカラオケ店へ。午後6時お茶の水
 駅で解散。歩いて家に帰る。

北君よりメール
 古賀君、今日は楽しかった。皇居というので、てっきり周囲四、五キロのウォーキング
と思いこみ、一応用意はしていったものの気は進まなく、紫外線対策はどうしよう、歩い
た後の汗とりはどうしよう、などときにかかり、皆と顔を合わせたら辞退しようかと心組
みしていた。思いもかけず花見会。皇居へ入るのも初めてだし、石垣の実物を初めて見て
それの大きさに圧倒されたし、古賀君とも会えたし、皆とも久闊を叙すこともできたし、
いい一日でした。有り難う。
 帰りは首尾良く荒井良二の絵本も手に入れ、ついでに七百円と安かったので、三一書房
版、夢野久作の『ドグラ・マグラ』も手に入れたよ。それにしても神田の古本屋街もさび
れたもんだね。




「北君の著作」 2008/4/7

◆書き忘れたが、昨日北君が彼の著作集を読んでみてといって置いていった。ページ数が
 振られていないので何ページの書き物か判らないがA5版で3センチにもなる長編だ。内
 容もパラパラと捲ってみたが「膨張、膨張」という題で「地球から三千光年の宇宙空間。
 人の像をした美しい青い地球と人とが。語水素を吟味している」という書き出しである。
 小説か言葉遊びか、中には漢詩みたいなものも混じっている。これはじっくりと覚悟し
 て読まなければならないと思った。それから「シュルレアリズム宣言・溶ける魚」アン
 ドレ・ブルトン著、岩波文庫という本をくれた。夢、想像力、狂気を擁護して、現実の
 奥深くに隠された<超現実>を暴き出し、真の生、真の自由にいたる革命の必要を高ら
 かにうたいあげるということば書きが表紙にあった。最近世間には既成の価値観や芸術
 を破壊して新しい何かを作り出すというエネルギーが乏しいように思われる。だから私
 は、人の通った道や、沢山の人が行くであろう方向に逆らって歩いてみたい。この本は
 その辺を示唆してくれるであろうか。




*「定年退職後の日々」感想     2008/4/12           *同人α14号掲載

◆久しぶりに時間が出来たのでI氏の「定年退職後の日々」を初回から通して読み 直し
 た。はたして主人公の山本さんは自分の死を認識しているのだろうか。そのへんが 曖
 昧だったので先日「ぼてじゅう」をつつききかつ飲みながら、作者に問うてみた。I氏
 は「自分でも判りません、これからどういうふうに山本さんが動くか想定して いませ
 ん」という答えが返ってきた。これはまるで原子のブラウン運動のごときランダムで混
 沌、やはり並の人間の考えが及ばないI氏独特の「融通無碍」の世界なのだ。

◆私であれば、送別会の帰りに感慨にふけってしまった山本さんが、駅の階段を踏み外し
 て転んだ折り運悪く頭を打って敢えなく逝ってしまったとか、通り掛かりの十七歳の少
 年に理由もなくいきなり刺されて死んでしまったとか、読者というより自分を納得させ
 るためにくだくだ理屈をこねるだろうと思った。そのへんのところが私とI氏との趣向
 や気質の違いなのだろう。

◆この小説があの世とこの世を行き来していることについて考えたことがある。私がこれ
 まで読んだ本の中にもそれを扱ったものがあった。村上春樹の「羊をめぐる冒険」「世
 界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」「 海辺のカフカ」、田口ランディの「コ
 ンセント」それから埴谷雄高の「死霊」などがある。自分の中では「あの世とこの世」
 を「無限と有限」、「想念と現実」と読み替えてみた。その辺のところを同人α第2号
 の前書きで書いている。

◆同人α第2号の名をの「想」に決めた経緯を曲がりなりにも理屈をつけて説明しなけれ
 ばなりません。私は常日頃、宇宙の果てはあるのかないのか?無から有は生まれるか?
 はたして無限の世界はこの世に存在するのかしないのか?などの眠れない問題に悩まさ
 れて来ました。しかしもうそろそろ独断と偏見をものともせずに自分のなかでそれらの
 難題に決着をつけなければならないと考えました。いま現在我々が生きている世界は有
 限の世界と認識していて、石や花や実数などは手に取って確かめることができます。し
 かし実態のない無限の世界を「想念の世界」とみなせば、各の頭の中には神や虚数や妄
 想などあらゆるものが存在することが可能であるし、宇宙の果てと思われている130
 億光年のかなたまで瞬時に出かけることも出来るのです。
 そして、我々は「想念の世界」の神々や多くの先人の思想から実人生に大いに影響を受
 けるとともに、この世の美しい花や自然やすばらしい人の生き方に感動して、ふたたび
 音楽や絵、詩や小説などの「想念の世界」へフィードバックして行きます。そしてその
 世界へ積極的に働きかけることで、かつて北君が巻頭言で書いたように「これから僕た
 ちは人生を深く生きることなる」のことば通り、残された時間を想念の世界を通して自
 己表現に努めたいと思います。そういう訳で今回は題名を想念の一字をとって「想」と
 した次第であります。

◆さて、ブラウン運動の原子のように融通無碍・混沌・渾沌の「山本さん」にどんな結末
 が待っているか楽しみである。

◆ブログに掲載のI氏の両親の写真はお二人の波瀾万丈の人生を読み取りたくな るよう
 な誘惑に駆られます。父上は上海や大連や満州当たりで暗躍する諜報機関を取り 仕切
 るの謎の人物のように、一寸危ない感じがして不思議な魅力がありますね。




「北君へメール」 2008/4/28

今日から北君の合評期間になる由を伝える。それに伴いブログ用の写真をみつくろって郵
送してくれるように依頼した。そのときの話で
◆北君が独自のブログを開設して、いままでの作品集をつくり同人αのホームページとリ
 ンクすれば、皆さんに読んでもらえるのではないかと提案した。
◆北君より二冊の本について紹介された。
 * バロ-著:無限のはなし
 * 文藝春秋今月号:茂木健一郎の「オキシモーラン」について




「北君より合評について」  2008/4/29

 デジタルの写真にあたってみたけど、あまりに見苦しく、人様が見たら不快になること
請け合いのように思われるものばかりでした。そういうわけで、僕の写真掲載は、今回パ
ス、という訳には参りませんか。
 ついでに僕の作品についての合評も、皆に苦労ばかり掛けていると思うし、僕も皆のを
まめにやっているわけではないので、「今回北作品の合評はパス」と宣言して、皆の負担
を軽くしてください。
 ちなみに、図書館から借りた本というのはバロウ著『無限の話』青土社刊でした。これ
もいい本です。
なお、ホーキング著『ホーキング、宇宙を語る』は家に2冊ありましたので、君に1冊貰
って貰おうとおもっています。そのうちに。   では、北




「息子のコンピュータ」  2008/4/30

◆息子より、コンピュータを譲り受ける。山荘のコンパックはWindows2000なので少々
 くたばってきたところであるから丁度よかった。今回のは彼がパーツを集めて造ったも
 ので、やけにごついスタイルをしている。外形20センチ×50センチ×50センチで重さは20キロ
 近くもある。それにファンの音が大きい。今店頭ではWindows Vistaしかなく、DELL
 あたりがまだ生産しているのだがインターネット販売で辛うじてもとめられはする。し
 かし XPでしか作動しないソフトが多いので、新しくしく求めるときの面倒さを考え
 ると今回は有難かった。なお貰ったコンピュータのスペックは
   OS:WindowsXP
   hardisk:160G+20G
   memory:1G
◆さっき北君より本の紹介があった。
 「欲望する脳」「脳と仮想」 茂木健一郎著




「北君へ」 2008/7/6

 返事が遅れて申し訳ない。仕事もだんだんまた増えて来たし「落書き帳の掲載拒否問題」
などの事件に奔走していて、結構せわしくなりました。ところで今読んでいる本は

  ●小説の設計図 青土社 前田塁
  ●ヨーロッパ思想入門  岩田靖夫
  ●続生活の探求     島木健作
  ●灯台へ ヴァージニヤ・ウルフ

 「時間はどこでうまれるか」は数日前に購入したばかりです。一冊に絞って読み終えれ
ばいいものを、家と仕事場にそれぞれ積んでいるからついつい手をだしてあれやこれやに
なってしまいます。
 またこの頃貴君の「膨張、膨張」をかじり読みしだしました。いつもながら貴君の作品
は他にはない抜きんでたイメージの世界が開けていて、自分の書く物もこのように広げら
れたらいいなとおもいます。
最終の目標は私でしかないものを見付けたい、それがいま私が存在する意味であろうと考
えています。
 ドフトエフスキー全集は山荘にそろえていますがまだ十分読んでいるわけではありませ
ん。そのうちそのうちと思っているうちに時は過ぎていくのでしょうね。
母の日記は気長に時間を掛けましょう。
最近は自力本願をへての他力本願へ到達するのが一番理想的な開眼の仕方のような気がし
ます。自己を十分確立した後でないと悟りが深くならないような気がします。
そのうちまた逢いましょう。




「北君より」  2008/7/7

古賀君へ、
 本日6日付『窓辺にて』は、僕向けでしたね。ちょっと覗こうとした僕はびっくり。明
日提出する校正が心ゆくまでできあがったので、夕方のこと、ぶらりとネットへ散歩に出
たのでした。
 「生きてみなけりゃ分からない」とした人生を、僕は今自己検証しています。大学ノー
トに書いた日記、書きかけの作品、できあがった作品まで含めると、一尋(ひとひろ)、
両手を拡げたくらいの量があります。二、三年前の夏に集中的に読み込み、この頃はまた
思い出して、あれこれ引き出しては拾い読みしています。
 「生きる」はどうなったでしょうかねえ。自分が、子供ー武者小路実篤ー天真爛漫ー内
発的生命力ー自然児、の流れにあることが分かってきました。べつの思わぬ発見は、「人
は生涯かけて社会化するものだ」というものでした。子供、田舎者から変わってきている
のですね。まだまだ他にも何か出てくるかもしれません。
 拾い読みしているうちに、『人の像をした美しい青い地球』を途中まで書いて放り出し
ている小説に出会いました。いくつかスタイルを変えて試みているものの一つです。(小
説ではありませんが、『膨張、膨張』も、主人公は「人の像をした美しい青い地球」です
よね。)これは、確か30年ぐらい前手がけたやつです。面白くリメイクできそうです。作
品は原稿用紙書きなので、今暇を見て入力し初めたところです。
 こうして、貴君にはっぱをかけられたような格好で、今また充実した生を送っている毎
日です。
 なお、ドストエフスキーは2,3冊欠ける端本ですが、僕も全集を持っています。戦前
の出版のものです。早稲田の古本屋で、4千円足らずで買いました。これももう50年ほ
ど前のことになりますかね(トホホ、我々はあと何年ぐらいの余命でしょうね)。




「北君からの電話」  2008/8/8

 北くんが重複して持っている本を上げると言って2冊の本が送ってきた。
「ファンタジーの文法」 ジャンニ・ロダーリ著 ちくま文庫
「ホーキング、宇宙を語る」スティーヴン・W・ホーキング著 早川書房
 「ヨーロッパ思想入門」と「時間はどこで生まれるのか」が読み終わるので丁度よかっ
た。夏休みに読むように山荘に持って行こう。




「高校の同窓会」  2008/10/19

◆10月18日(土曜日) 高校の同窓会 場所:銀座クルーズ・クルーズ 出席者:60名
◆近藤君とは話す機会がなかった。お互いに目を合わせなかったような感じだ。彼もホー
 ムページの論争の原点は私だと感じている様子で、拘りを持っているように見えた。し
 っかりと話す機会があったら友人として言いたいことをお互いに言えたのだろうが。ま
 た本告君もなんだか私に冷ややかな態度だったことが気に掛かる。春の観桜会の時にな
 にか失礼なことを気づかないうちにしたのだろうか。来年になれば判るだろう。もしそ
 うであれば誘いがこないであろうから。
◆二次会は主催者が準備していたカラオケに行かず、泰明小学校の近くのビルの地下にあ
 る店で食事をとった。出るときに「ラ・ボエーム」という店の名前に気がついてプッチ
 ーニのオペラからその名を付けたのだろうからイタリア料理店でったことを、遅まきな
 がら解ったわけだ。一緒にいった連中は、博田・小宮・田村・三浦・北・荘島・北島・
 私の8名。

◆北君が私のために本を持ってきてくれた。
   はじめて短歌を作る  生方たつゑ  (主婦の友社)
   短歌の世界      岡井 隆   (岩波新書)
   斎藤茂吉集      山口茂吉・柴生田稔・佐藤佐太郎  (岩波文庫)
   東アジア「反日」トライアングル  古田博司  (文春新書)




「北君からの手紙」 2008/10/27

はやばやと「α」の原稿を送ります。
原作は縦書きですが、このまま「横書き」でけっこうです。
紙幅をとりすぎませんか。頁数を取りすぎるようでしたら、別の作品に代えます。思い出
したら、この『言葉集め星創り五拾番』の作り置きがありました。「α」なら、向こう6
年分はゆうに作ってあります。
もし掲載OKでしたら、一つお願いがあるのですが、一行の字詰めは、現行通り「37字」
のままにしてください。無理に40字に合わせると、行頭が出たり入ったり、修正がうる
さくなるところがありますので。
 

古賀 VS 北 2002-2007

 投稿者:管理者17  投稿日:2014年 2月25日(火)23時04分59秒
編集済
  .

             古賀 vs.北  2002-2007


高校時代の同期だという両名の付き合いは、卒業後三十数年もたった頃、同窓誌「斜光」
を通じて始まったといいます。
その後互いに文学を語りあえる良き友になったようです。  (編集者)





読書会への勧誘  2002年/5/2

南方熊楠は伝説の大読書家で、和漢の膨大な書籍の読破はおろか、次々にものしためぼしい外国語
でも読み進め、明治大正のあの当時それはエチオピア語にも及んだそうです。
 立花隆も大の読書家です。学生時代に既に、世界文学の読破は自分の右に出る者はなかろう、と
豪語しています。彼は、学生を終えるころ不忍池近くの根津に住んでいました。アパートを訪れる
と、おびただしい書籍がミカン箱に入っています。
自分の例にならって「三分の一ぐらいは読んでる?」ときくと、「全部読んでるよ」と不快げな答
えが返ってきました。
 世の中は不思議がいっぱい詰まっています。宇宙論は現在多宇宙まで論じられています。相対性
理論と量子力学は統一されようとしています。科学の知見は産業革命以来といわれる未曾有の変革
をもたらそうとしています。外国人から見た日本の文化は、海の文化・木の文化と映るそうですが、
我々はこれらについてどこまで知っているでしょうか。逆に外国へ目を転ずると、我々が「イスラ
ム」に関していかに無知であるか、あの昨秋の同時多発テロ以来、明らかになりました。同人の一
人田村道子さんは、大学で教えている関係で、今ジェンダーに興味を持っています。
古賀和彦君は、河野多恵子はじめ黙々と純文学関係の本を読んでいます。世の中知りたいことがい
っぱいです。
 この度、我々同窓生の間で、「読書同好会」を持つ運びとなりました。同人の北島浩之君は、種
々雑多月々五六冊は読み上げている本好きです。古賀恵義君は、もっぱら専門書読破の生涯であり、
時間のできたこれからは一般書を読んでみたい、とのことです。中島勝彦君も専門の鳥に厚味を持
たせたいもののようで、意欲を見せています。
 読書会の進め方はいろいろあって、この本を読もう、というよくあるしばり方も一つですが、テ
ーマしばりもその一つかな、ということで、今回第一回は上記「イスラム」でいこう、ということ
になりました。「イスラム」関係の本を、新書、文庫など薄い物でもいいですから、一冊は読んで
月に一回(または二月に一回)程度の会に持ち寄り、これが面白かった、「イスラム」とはこうい
うことだって、と茶菓をつまみながら(一杯やりながら)、わいわい述べあうことになると思いま
す。テーマは誰が提案してもよく、面白そうだとそれが次のテーマになります。
 六十を過ぎるとやにわに「人生の秋」感、「人生の黄昏(たそがれ)感」が強くなりました。い
いじゃありませんか。秋から冬にかけ、また夕方から夜にかけ、時間はたっぷりあります。読書会
であなたも人生をさらに豊かにしてはいかがでしょうか。

(同人・北勲記す)




*「斜光」パイロット版について  2004/9/27 *1995 発行 1996創刊号以降年刊発行

「斜光」パイロット版について私にも言わせて
その当時400部も発行する同人誌にするという大それた考えはなかった。ただ仲間同士で手作りで
何かを創ることに喜びを味わいたかった。私は日本中の同人誌について図書館で調べあげ、2・30
の候補の題名を書き出し、われわれの目指す誌にふさわしい名前を4人で検討した。
北君の武満徹の作品からと思えるノヴェンバー・ステップス (November Steps, 1967年)以外の
提案はなく、その2・30の中から選ぶことになった。

そして残ったのが「斜行」と「斜光」の2つであった。昭和35年卒業と佐高を掛け、加えて「サ」を
「シャ」と発音する郷里の訛りで味付けし「シャコウ」としたわけである。
O-chanの書いた通り、「斜光」を推していた私がトイレに発った瞬間に3人の推す「斜行」に
決定した。まだ討議の途中と考えていた私の思惑は甘く、冷徹な民主主義の数の論理に押し切られ
たしまった。

散々回り道の人生を歩んできた私はこれからの行く手にせめて「光」を望んだわけだが、0号を手
にした人から「私はまっすぐな道を歩んできたのに」という意見もあって創刊号では「斜光」に戻
したいきさつがあった。

しかし、今考えると「光」はなんだかカルトの宗教の匂いがするようで、もっと率直に自分の生き
様を表した「斜行」でもよかったような気がする。





「母の日記」 2007/3/25

河口湖は一日中雨だから読書のはかが進んだ。「あることの不思議」の二度目を読み始め
る。
いよいよ母の日記を活字にする作業に取りかかろうと想う。
遺言の内容や最後の私に対する思いに納得いかないけれど、それはそれとして長い付き合
いをしてきた訳だから、しかもこれだけの思いを綴ってきた母を理解するために、大した
親孝行もしなかったという想いもあって、一冊の本に纏めて古賀家の記憶のためにしたい
考えた。
母の日記帳は以下の通り
■ 自由日記ハードカバー箱付き全40冊
  1967から~2006まで
■ その他雑文大学ノート2冊
  兎に角何年かかるか判らないが、北君と相談の上進めたいと想う。




「一の宮の桃」 2007/4/1

        
今日は御坂道を通って一の宮の桃の花を見に行く。御坂峠のトンネルを抜けたヘアーピン
カーブで今年の正月危うく事故で命を落としそうになった事を思い出し、少々嫌な気分が
あった。しかし桃の花は今が丁度見頃で、まるで桃源郷もかくやありなんと思いをはせる
程見事であった。なだらかにピンクの花が敷き詰める甲府盆地の遙か向こうには、まだ雪
を頂く南アルプスの山々が連なり爽快な気分である。
何とかという公園に車を止め、花や木楢の林を散策し、五月にはきっと新緑が素晴らしい
景色になるだろうと思った。帰りは精進湖の方の道を選んだ。途中にあったくろねこ大和
で、母の日記帳二十冊を北君に送る。およそ一年掛けて編集しよう。




「北君来訪」 2007/4/23

● 区長、区議選 AM11:00湯島小学校に投票に行く。
● 午後2:00 北勲君来社
  母の日記の件で打ち合わせ。行頭禁則、行末禁則とか、数字はどう表記するか、ルビ
  は肩付き・中つきか?用紙はA5も検討する。
  計算すると1年では時間的にワープロ入力は無理。気長にやりましょうとなった。
  2・3年は掛かりそう。
● 夕方伊豆榮本店で鰻を食べる。7:00ごろ千代田線湯島天神下駅で別れる。
● 川合 光著 初めての〈超ひも理論〉の本を北君より貰う。




「母の日記の編集の代金について」 2007/5/29

母の日記の活字化の代金について北君と相談した。その結果1年分の活字化が済む毎に支
払いをする。1冊20,000円。

北君より興味のある本を紹介された。
血と骨 (文庫) 梁 石日(ヤン・ソギル)  上下 それぞれ \680円




「梁 石日」 2007/6/12

◆ 北君推薦の「梁 石日(ヤン・ソギル)」の「血と骨」上下巻を湯島図書館から借り
  る。




「河口湖の家」 2007/6/24
◆ 6月24日(日曜日)
  北君から紹介された「梁 石日(ヤン・ソギル)」の本「血と骨」・上下を読み終わ
  る。
  主人公金俊平の原始的な生命力(食欲・性欲・金銭欲・独占欲)の凄さは民族的な特質
  なのか、誰にでも備わっているのであるが教育などにより自制しているものか、それ
  とも豊で安定した社会に慣れて失われた生命力なのか。北君はどうもあれに描かれた
  社会に宗教(特に仏教的な)が無いのではと見ている。それが韓国社会の特異な問題な
  のか、いつか話し合って見よう。
以前読んだ「知の理論」「知の技法」「知のモラル」(小林 康夫・ 船曳 建夫)
  編集を再び読み出す。これは東京大学教養学部「基礎演習」テキストであり、物事を
  理解するための入門書である。さらに先に進むための参考書なども挙げてあり、一読
  を勧める。




「北君の手紙」 2007/6/27

古賀君、お母さんの日記入力、一冊1996年分が終わりました。
入力しながら感じたこと、
 ① 有り難い、有り難うの感謝の言葉が365日を通じて一日い回はお母さんの口から出
   てくること。
 ② 「今日も一日楽しかった」という言葉も毎日のように出てくること。
 ③ お地蔵さんの花替え、ご詠歌の練習、墓参り、お遍歴の世話など、きわめて信心深
   いこと。
 ④ 多い日には十人。お友達との交流が盛んなこと。
 ⑤ 手伝ってもらったとか、お見舞いとか、盆暮れとか、贈り物のやりとりが頻繁なこ
   と。
 ⑥ お人柄として、奢らず、高いところから物言わず謙虚なこと、人の悪口は一切言わ
   ず不満もなかなか持たないことなど、美徳が目立つ。
 ⑦ 『血と骨』の金俊平は周りに死屍累々を残したけど、彼なりに至福だったろう。お
   母さんはまたお母さん流儀でこれは至福だったろうと思われます。幸せはいろんな
   形があるものだと思いました。
   以上、簡単なメモとして。また残りを手がけることによって、まとまりが出てくる
   と思いますが、とりあえずは以上が僕の感想。1996年分を添付します。
   なおその内、『血と骨』を論じ合いましょう。 **************




「北君からの手紙」 2007/9/9

*「糸屑」拝読。 *同人α12号
 今回は物語ではなくて、随想の趣と読みました。例によって懐かしい日本文学風の風景
描写に始まり、次々と人生の思いが綴られていきます。糸屑の登場はすごく効いていまし
た。大まかで大きい話の中に突如、ごくごく小さい物が現れる。効果的でした。それが赤
い物はなにやら不思議さを伴っており好ましいと思いながら読みました。
 全体「人生断章」とも言えます。僕もこの頃、それ風のものが少しずつ溜まってきた感
があります。先に「生きる」とは自分にとってどうであったか、を同人誌にも書きました
が、この頃はさらにシャープに把握できたような気がするのは、「存命の喜び」こそ生き
るの内容であったが、この頃そしてこれからは、「存命の不思議」が、生の手応えになる
ように思われること。さらに進んで、「生は苦である」と言ったのはお釈迦さんでしたが、
六十数年生きてきて自分にはそうは思われず、「生は快である」こそ、自分の生にとって
は真実ではないかと、思われる。そしてそれに加えて「生は深い」ということも感じる。
例えば和子が癌かと八月に騒いだことがありました。とうとう胃を切るのか、若い頃から
四十年思いもしなかったことだ。慎ましい生活、親族の罹病の様子などから見て、とても
考えられなかった。ところがどっこい、そうなった(と思われた。実際はセーフでした)。
このときです。人知の及ばなさを知ったのは。つらつら思ってみるとたかだか人の知る力、
範囲は限られている。ここに深さを見た思いがしました。
 随想は大きな物語の織り糸ないしは結び目にあたります。お互い大事にしましょう。




「北君への手紙」 2007/9/12

「糸屑」の感想ありがとうございます。私もこの頃いささか忙しく、あちこちの懸案を抱
えていて、なかなかゆっくり読書も出来ません。
貴君が言われるとおり「生は快である」ということに私も思い当たる節があります。生は
もともと無いのが普通の宇宙であるなかに現に今我々が在るというこの事実を「快」と言
わずになんと呼ぶでしょう。それは数学的に見て1と2の間に1.00001や1.9999などの無
限の数が存在します。その中で整数は、平地からそびえ立つ見上げるような山のごとく、
誠に無限の中から特出した特異点であると考えます。生命体もまた奇跡的に選ばれた「果
報もの」であるという思いに至ります。
この頃病気になってみて知る変化がありました。今までは美味い物をたらふく食べること
に何の疑問も刺激も感じないようになっていましたが、食事制限を義務付けされてから、
食の味を鋭く感じるようになり愛おしむようになりました。だから金も名誉も時間も全て
が完璧な者がはたして十分な満足を感じているかは疑問です。どこかに支障や足りないと
ころが在る方が、苦労のなかの達成感や求めようとする意欲による生き甲斐となり、生の
充実感が強いのではないかと思い当たりました。今度の連休は河口湖に行きます。もし良
ければ来ませんか?"a

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 投稿者:teacup.運営  投稿日:2014年 1月 1日(水)19時00分47秒
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